本会について

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2017年11月25日土曜日

17期生是恒さくらさん 広島で個展、美術手帖誌で紹介

是恒さくら個展 Story Whaling

横川創苑
12月22日~1月11日



広島県生まれの是恒さくらは情報が溢れる社会で見過ごされがちな、市井の人々の物語を歴史に縫い付けるように、フィールドワークとインタビューに基づいた制作を行っています。
本展示は是恒が継続的に発行するリトルプレス「ありふれたくじら」シリーズに焦点をあてた個展となっております。
テキストと、テキスタイルによる挿絵が添えられたリトルプレスと、その挿絵原画であるテキスタイル作品のインスタレーションで構成いたします。
世界中の海をさまざまな種類の鯨が回遊し、かつてはそれぞれの土地で鯨と人は共存してきました。遠く離れた土地同士の人たちにとっての鯨にまつわるエピソードを国内外でリサーチし、本やテキスタイルに編むという制作スタイルは民俗学のようでありながらも、そこに人を介して伝えることで想像の世界をより広げた近現代の民話のようであるともいえます。
今年の9月に横浜市民ギャラリーで開催されていたグループ展「新・今日の作家展2017 キオクのかたち/キロクのかたち」にて展示されていた作品群は、ひとつの生物個体が解体され、食料となり道具となり生活の礎となったように、鯨にまつわる物語を解いて編み直していくように広島にて再構成されます。 ぜひご高覧下さい。
なお、本展は広島市現代美術館で開催される「交わるいと」のオープンリサーチ・プロジェクトとして連動開催となります。
https://hiroshima-moca.jp/majiwaruito/
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会場|横川創苑
〒733-0011 広島市西区横川町3-11-12
TEL&FAX: 082-232-1337
http://souensouso.com
営業時間|11:00-19:00
休廊日|水曜日 / 冬季休業:2017.12.29 fri - 2018.1.4 thu
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【ワークショップ開催!】
12/23(土) ワークショップ「くじらの刺繍のブックマークづくり」
14:00-16:00
定員:5名 参加費:1,000円
要予約 yokogawasouen@gmail.com)
※定員になり次第締め切らせていただきます。


美術手帖誌2017年12月号 に紹介されました。

11/17)発売の『美術手帖』12月号・REVIEWSにて、先月まで横浜市民ギャラリーで開催された「新・今日の作家展2017 キオクのかたち/キロクのかたち」への、櫻井拓さんの評「余白の編集」が掲載されました。私の『ありふれたくじら』シリーズについても書かれています。
評のなかで語られている「匿名性」は以前から意識して表現してきたことでした。
それは、どこの誰なのかわからない不気味な存在ではなく、よく知られた民話のなかの〈おじいさん・おばあさん〉のような存在。
すぐ隣に暮らしていてもおかしくない、ごくありふれた他者。自分や身近な誰かを簡単に投影できる影。
それは、「日本人だから」「アメリカ人だから」「先住民だから」「男だから」「女だから」と、いつのまにか凝り固まった隔たりを持たない存在。
想像する〈余白〉を与えてくれる誰か。
そんな匿名の誰かを介在することで、まっさらな目で見つめられる真実や共感の糸口があるはずだと。ものの見方の多様性を担保していくことはこれからも課題です。